こんにちは、マルキ(@mrkblog)です。
2022年サッカーW杯、ニワカながら楽しんでいます。
理由の一つは、ABEMAでの本田圭佑さんの解説。
解説一つでサッカー観戦がこんなにも楽しくなるとは。
「日本代表監督としてワールドカップで優勝する」
の目標(野望?)を隠さず、その視点で頭の中を隠さず伝える。
新しい景色はピッチの外にもありました。
スペイン戦後、本田圭佑さんとの特別対談で岡田武史さんが語ったこと。
本田さんの解説と同じくらい印象に残ったのが岡田武史さんの言葉。
長いサッカー人生から紡ぎ出される言葉にはずっしりとした重みがあります。
スペイン戦後の本田さんとの特別対談では、こんなことを仰っていました。
勝負ってもうわかってると思うけど、この要因だったからこうって、因果関係が一つじゃないから。
https://youtu.be/U7Bk5b6QDPc
ただね、今まで俺は長いことこうやってきて、確かに俺がなんか変えた決断とか、色々あるんだけど、結局、最後はみんなは運だって言うんだけど、運なんだよ。
でもそれはね、俺から言わすと神様からのご褒美なんだよ。
で、神様からのご褒美って、本当にやるべきことをグッと積み重ねてきた人にしかもらえない。
で、俺は森保が今回の決断をしたのも、今まで本当に勝つためにどうするかってことを、ずっと積み上げてきたからご褒美をもらえたと。
かつて一緒にワールドカップを戦った本田さんを前に、ご自身の思いを率直に語られる姿が印象的でした。
その言葉からは、森保監督への敬意も感じられます。
森保監督が結果を出した点について、このようにも語っていました。
やっぱりな、結果出すことは大事で、勝つためにどうしたい、というその執念、執着心というのか、執念みたいなものがね、大事なんだよ。
で、やっぱり、ポイチ(森保監督)は、それを持っとったと思うよ。
https://youtu.be/U7Bk5b6QDPc
別の動画では、岡田武史さんが考える「勝つ組織」について、語っています。
これ、組織づくりの本質だと感じました。
これからはね、自分と違う考え方っていうのをね、認めるということが大事なんだよ。認めて、「そういうものは存在する」っていう。
https://youtu.be/bq6kmuSAgCE
ところが今、世界が分断して認めない方向に行ってんだよね。
そうじゃなくて、自分と違う考え方、生き方、そういうものをどんどん認めて。
そうするとね、組織を作っていくときに、みんな、「勝つ組織って一体感がある」って必ず出んだよ。
ところが一体感からチーム作ったり、組織作ると、だいたい失敗するのよ。
なんでかって言うと、一体になることが目的になるから。
「我々本当に仲良しで一体なんです!でも勝てませんでした」になる。
そうじゃなくて、「こいつどうも好かんけど、こいつにパス出したら絶対決めてくれる」とか。
そういうつながりでお互いを認め合って、それで勝つっていう目的に力を合わせてたら、勝ってきたらだんだん一体になってくる。
サッカーやスポーツに限らず、あらゆる職場に通じる話。
岡田氏の言葉が胸に刺さった管理職やマネージャーの方、多いのでは。
そういう意味で圭佑なんかは、ある意味自分の自己主張強いし、人と違う考え方してるから、自己発信をしてそれを受け入れてくれる人。
https://youtu.be/bq6kmuSAgCE
で、お前もやっぱり人を受け入れていかなきゃいけないし、そういう関係をね、作るこれからの世代のリーダーになっていくんじゃないかな、という気はしてるけどね。
と、本田さんへの愛情を感じさせる「指導」の場面も。
監督と選手に戻ったかのように聞き入る本田さんの姿が印象的でした。
スペイン戦翌日の岡田武史さんと内田篤人さんとの会話も印象的だった。
本田さんと同じく、日本代表の監督と選手として戦った岡田武史さんと内田篤人さん。
スペイン戦翌日の報道ステーションでのやり取りが印象的でした。
「監督と選手の関係性のときは、本当にピクリとも笑わなかったんですが、非常に優しく、岡田さん、優しくなってます、みなさん。」
と内田さん。
それを受けて、
「タレントみたいになってねえ、まあモテそうだからいいかな。」
と嬉しそうに返す岡田さん。
スペイン戦について内田さんが、
「“勝負の神様は細部に宿る”って、岡田さんがずっと日本代表の監督の時に言ってたんですよ。
それをこう三苫選手がね、入って体現してくれましたし、彼がいることによって、
カウンター、スペインは非常に怖かったと思いますし、彼は攻撃的な選手ですけども、
やっぱりディフェンス、対面する選手に非常に食いついていました。
そこら辺が勝利の鍵だったんじゃないかな、っていう風に思います。」
とコメントすると、
「うまくなったねー」
と嬉しそうにニヤける岡田さん。
スペイン戦で勝った喜びのせいか、かつてのピリピリとした面影はなく、内田さんとのやりとりを心から楽しんでいる様子。
観ているこちらも嬉しくなります。
スタジオの大越健介キャスターが、
「守備はなかなか裏切らない、っていうお話がありましたけども、
今年の日本代表はしっかり守った上で攻撃に転ずるじゃないですか、後半に。
これは岡田さん代表監督の時代にも、きっとそういう形は想定されたと思うんですけども、
そういうことが実際できるようになった日本って、かなり進化したんじゃないですか?」
と質問。
すると、
皆さん、前半立ち上がり抑えて後半行ったとか、多分僕の中ではそういう問題じゃなくて、自然とそういう流れになったと思うんですね。
https://youtu.be/nxy9aypbOio
ただ、押されている時も1失点までに抑えるとか、最後のところ体張るとか、そういう基本的なことができるようになったのと、もう一つはね、内田さんなんかもそうだけど、海外行って、みんな対等に試合をやる、こうメンタル的に負い目を持ってない。
「ドイツ代表よりバイエルンミュンヘンの方が強いです」って選手が言うぐらい、そういうところがまず一番大きいですよね。
まあ堂々と戦ってくれてるなっていう感じがします。
と、メンタルの重要性に触れました。
また、徳永有美アナウンサーからの、
「前半我慢して後半勝負に行く、というこの形というのは、なぜ、スペインとかドイツみたいな強豪国に、ここまでハマってるんでしょうか?」
という質問に対しては、
おそらく我慢して、というよりも、行けなかったというとこもあると思うんですよね。
https://youtu.be/nxy9aypbOio
ところがやっぱり点取られて行かざるを得ない、という時に、みんなが「おいこうぜ」っていう共通認識ができていくようになったことで、それがやっぱり強烈でしたよね。
その「行こう!」って言った時のパワーが、この辺はやっぱりかなり進化してるなというふうに思いましたね。
とコメント。
さらに、
「そのパワーはどのようにして出てくるのか?」
の質問に対しては、
それは監督と選手に聞かなきゃわかんないんだけど、おそらくだけど、今の森保監督がずっと、
https://youtu.be/nxy9aypbOio
「チームを主体的に、選手が自立するチームを作りたい」
って言って我慢してやってきましたから、おそらくそれが実を結んで、選手たちがそこで、
「よし、行くぞ!」
というふうにやってくれたんじゃないかなと思いますね。
と、森保監督が育成方針をブラさなかった点にも触れていました。
岡田武史さんのコメントから見える、メンタルの重要性
かつて、長友選手がアナザースカイに出演した際に、こんなことを仰っていました。
「やっぱりメンタルかなと思います。
いかに努力できるか。いかにそれを継続できるか。
ピッチ内だけじゃなくてピッチ外に、勝敗のカギがあるんじゃないかと思います。
もう才能あってめちゃくちゃ上手い選手を見てきました。
でも練習では上手いけどこのピッチではそれを発揮できない…ていう選手を何度も見てきて。
最後まで残っている選手というのは、ハートが強い選手。だと僕は思います。」
岡田武史さんが語ったことも、まさにメンタルの重要性。
勝ちにつながるメンタルをどのように作り、持ち続けるのか。
これからの時代をどう生き抜くか、のヒントをもらえた気がします。